2024年5月3日に発表があったアメリカの失業率と暗号資産相場について
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2024-05-04 19:46
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2024年5月のGWの前半にドル円は161円という値をつけました。この値は約30年更新されることすらなかった値です。
そして、日本銀行が161円をつけたタイミングで為替介入をしたという市場の予想が濃厚なように
市場への為替介入を実施したと見ることが妥当なチャートの動きをしました。
2024年5月3日の失業率ならびに非農業部門雇用者数(NFP)の発表があり、市場予想よりも発表値は悪い値でした。
その結果を受け、為替相場はドル売り基調となりました。
それに反応するかのように暗号資産のビットコインが上昇しました。
この意味が少しつかめずにいたのですが、下記のような考察をしてみました。
まず、雇用者数と失業率の数値発表が悪い値だったことから、アメリカの経済の停滞が想像できます。
アメリカの経済の停滞を加味したうえで、FOMCで発表があった利下げをしないが、市場の数値が根拠となり
利下げをするシナリオも考えているという発表から、利下げ予想を市場は感じ取ります。
経済停滞→リスクオフという状況を意識した相場の動き方に沿うと、ドルが売られ
売られたドルが他の市場へ流れるという動きにつながるという事がわかります。
アメリカ経済が停滞するという事を軸に、どの分野に資金が流入するのかを仮定していくと
1:貴金属(特にゴールド)
2:債券市場
といった分野への流入が期待できる事がわかります。
5月2日に約2277ドルだった金は、5月3日には価格が約2301ドルへ上昇しています。
これはリスクオフを意識した資金担保への動きと見ていいでしょう。
債券市場も5月2日に144.3ポイントをつけていた値が、5月3日には144.5ポイントと上昇しています。
リスクオフに向かう相関とも見て取れます。
そしてビットコインも5月2日から5月3日にかけて相場が上昇しました。
これまでビットコインはリスクオンの性質があるため、債権や金の市場とは別の動きを
するものとして意識されていましたが、今年に入ってETFの承認があったことで
BTCも証券化されたという一般常識が広がりました。
そしてここに来て、アメリカ経済が停滞している雰囲気が現れるやいなや
ビットコインが買われるという動きになりました。
これはビットコインがリスクオフの際に資金を逃がす逃避先として
見られてきているという予兆と捉えることができないでしょうか?
本来ならば、ビットコインは株式などと連動するリスクオンの市場の商品でしたが
今年は暗号資産の中のビットコインは別格で、リスクオフで資産の逃避先として
機能させるデジタルゴールドの特長を感じさせる相場の動きとして捉えることが
できる商品となったように感じます。
これまでのリスクオンのビットコインから、リスクオフ時の資産の逃避先としてのビットコインへ
いまは変貌を遂げているように思う、失業率と雇用の統計発表でした。
可能性の話ですが、ビットコインは5月3日の時点で上目線に切り替わったと判断してもいい
動き方になったので、GW後は、再度上昇を見せてくれる可能性が高まりました。
900万円台は当分見れないとおもったほうがいいでしょう。
アメリカを中心としたデジタルゴールドとリアルゴールドが価値を担保する
商品となった年として、2024年は大きな節目の年になると思います。
考察の結論として、デジタルゴールドとしてのビットコインはETF後には
リスクオフのときの資金逃避先として機能する商品となった。
つまり、経済の停滞に敏感に反応し、資金流入と流出が繰り返される
商品であるという事を結論づけることができそうです。
一方で、資金流入や流入が、経済の停滞の発表前後には見られる場合
ボラティリティの高さはあるというのが見て取れます。
ドル円の介入があった際に言われているのが161円から155円の5円円高にするのに
約10兆円の資金が必要だと言われています。
一方でビットコインの市場規模から1兆円で約100万円価格変動をするため
ベースとなっている資金量が安定してきた場合、ビットコインのボラティリティは
もっと低くなってくることでしょう。